トータルの損失はだいたい180万円。
痛い経験ですが、その経験をもとに学習して、また、これから投資しようと思っている人も投資詐欺に遭わないためにも、わたしの経験談をお話いたします。
【体験談】紹介された投資信託が詐欺だった
この投資信託を知ったのは、当時生命保険などお金の面でいろいろ相談していたFPさんからの紹介でした。
With Asset Management株式会社という会社がやっている投資信託でした(以下 With)。
わたしはそのFPさんを信頼・尊敬していましたし、その人からお金の話を聞いて勉強できるのが楽しかったので、今回もお金の勉強しながら投資経験も積んで、お金も増やせる!!と進んで投資しました。
その投資信託は
・自分たち(FPさん)の紹介でしか投資することができない、
・かなりの高確率で利益がとれる仕組みになっている
・ただ、配当率はちょっと低め(だけどその分しっかり運用してくれる)
・金融商品取引所の登録あり
・それから、元本保証
ということでした。
元本保証をうたって出資金を集めるのは違法ということは知っていました。
が、その会社では、「万が一元本割れした際は、会社の社長が個人で出資者と準消費貸借契約を結んで、元本を必ず返す」という形で元本保証していると説明され、安心してしまったんです。
運用の中身として簡単に説明すると、お金を集める会社であるWithがあって、それとは別にそのお金を運用するA会社がありました。
運用はA会社に委託して、出た利益をWithへ、そしてそのうちの何%かを配当金として出資者へというお金の流れでした。
Withは金融商品取引所の登録もしてあって安全とうたっていました。
しかし、登録は実際にお金を運用するA会社が登録されていないといけません。
案の定、A会社は金融商品の取引所の登録はありませんでした。
そんな知識もなく、安心して投資できる会社だと思い込んでいました。
それだけならまだいいのですが、実際には運用なんてされていなくて、出資金を切り崩してみせかけの配当金を受け取っていて(いわゆる自転車操業)わたしはまんまと騙されていました。
詐欺だとわかったのは、第三者委員会の立ち入り検査です。
立ち入り検査が入ってしまえば口座は凍結されてしまい出金もできません。
Withでは第三者委員会の立ち入り検査中も、「大丈夫です!」みたいな説明会も開かれ、本当に万が一のときの「準消費貸借契約」も結びました。
期日までに見込まれていた利益も含めて返済しますという書類なんですが、もうとうに過ぎてますし、その後連絡も途絶えましたw
そのFPさんも騙されていたわけなんですけど、その人を信じ切ってしまって全く疑おうとしなかった自分が一番いけなかったと思います。
また、運用はシンプルであるはずなのに、わざわざ別会社に運用を任せたりして、複雑にしているのは何か裏があるんだろうと疑うべきだったと反省しています。
失敗したポイント
この体験で騙されてしまったポイントとして、
・「元本保証」に惹かれた=安全性の確保
・紹介された人しか投資ができない=特別感
・運用の構造が複雑=投資初心者には理解しづらい
ことが挙げられます。
投資初心者だったということで、知識不足ということもありますが、心理的な部分でも操られていたんだなと感じています。
「元本保証」に惹かれた=安全性の確保
元本保証自体は違法。
だけど、社長個人がお金を返すという形で元本保証することで、何かあってもお金は失わないという安心感を与えます。
準消費貸借契約を結びはしましたが、今はただの紙切れです。
投資はリスクがあって当然。
リスクのない投資ほど怪しいと思わなければいけません。
紹介された人しか投資ができない=特別感
「あなただけ」「限定された人だけ」という言葉は、自分は特別なんだと自尊心を刺激されます。
自分だけという特別感が、この投資信託を好意的に受け入れてしまったポイントでした。
運用の構造が複雑=投資初心者には理解しづらい
運用の構造が複雑だと、投資初心者には理解しづらく(わかりづらい)、
また、出資者と運用会社の間に中間に何者かが入ってしまうと、全体像が見えにくくなります。
あえて構造を複雑にしているのには理由があるのかも・・・
だまされないための教訓
投資詐欺にだまされないための教訓を4つ挙げます。
その1:人に説明できないものはNG
わたしの場合、なぜA会社にわざわざ運用を任せなければいけないのか、
むしろWith会社を通さなくてもいいのではないか
と疑わなければいけませんでした。
人に説明できないような複雑な投資方法は、基本的に手を出してはいけません。
その2:投資をしている他の人にもアドバイスをもらう
投資経験のある人に話をしてみてください。(投資経験のない人に話をしてもわからないし、正しい導きの答えがでてこないから)
そしてNOという返事が返ってきたときには、素直に受け入れましょう(わたしは受け入れなかったために、詐欺に遭いました)
その3:投資はリスクがあって当然
投資はリスクがあるものです。
むしろリスクがない投資ほど怪しいと思わなければいけません。
その4:紹介からの投資には手を出さない
これはわたしが一番気を付けていることです。
人(しかも親しい友人)から投資話をもちかけられたら、
「友達がやっているなら自分もやってみようかな」と考えてしまったり、あるいは少し話を聞くだけ・・と思っていたら後々断りにくくなっていたりという場合もあります。
ですから、紹介からの投資には最初からNOと決めてしまいましょう!
この事件をきっかけに、紹介からの投資は無視しています。
まとめ
人は、自分がやったこと(投資したこと)を肯定的に受け止めたいので、なかなか詐欺だと気づきにくい傾向があります。
詐欺に遭わないための一番の方法は、
大手の証券会社で口座を開いて、自分で投資先を決めて、自分で買い付けして・・・です。
この方法は、手間もかかるし、勉強もしなければいけません。
でも、そうやって勉強しながら自分のお金を守っていく力をつけなければいけないということです。
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